新酒の季節、ボージョレは例年の2倍に高騰!? 甲州は凝縮感があるテイストに

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厳しい残暑が続いた9月から一転して秋が深まった10月。そしてワインファンが待ち望んだ11月、ヌーボーの時期がやってきます。

ヌーボーの代名詞ともいえるフランス・ボージョレのヌーボーは、いつもなら例年と比較した味わいについての話題がにぎやかに飛び交うものですが、今年はそうではないようです。

ボージョレ・ヌーボー、ウクライナ情勢で価格高騰

今年のボージョレ・ヌーボーの一番の話題は、ワインファンにとっては残念なことに価格の高騰。これは、コロナ禍からの経済活動の再開で人件費や輸送費が上昇してきたところに、ロシアによるウクライナ侵攻が発生したせいで、空輸便がロシア領空を避けた遠回りのルートとなり、さらには原油高のWパンチで、輸送費が大幅に高騰していることによるもの。

また、航空機が通常よりも減便されているため輸送できるヌーボーの数量も減っているということです。

多くのメーカー、インポーターの発表しているヌーボーの情報を見る限りでは、例年の2倍くらいの価格に高騰しているようで、今年のボージョレ・ヌーボーはその分、ほろ苦い味わいになっているかもしれません。

ちなみにぶどうそのものの生育は、豪雨や猛暑にも見舞われたものの順調に育ったため、質量ともに恵まれた年となったそうです。今年は11月17日(木)が解禁日になっています。

甲州は凝縮感があるテイストに

一方、国産ワインを代表する甲州などの山梨のヌーボーは11月3日が解禁日。

勝沼のワイナリー「まるき葡萄酒」の塩島製造部長によると「今年は粒が成長する梅雨の時期に雨量が少なかったため、全体的に小ぶりな房となりました。その後好天が続いたため、糖度も高く凝縮感があるぶどうに仕上がっております」ということで、期待が高まります。

今年はコロナ禍で中止が続いていた「山梨ヌーボーまつり」が再開されるということで、解禁日の11月3日に東京日比谷公園で、11月20日に甲府市小瀬スポーツ公園で、36ワイナリー60銘柄以上の新酒ワインの試飲・販売が行われるそうです。

ネットで購入できるボージョレ・ヌーボー

ネットで購入できる山梨ヌーボー

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