今年も新酒が出来たことを祝うイベント、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日がやってきます!
毎年11月の第三週の木曜日に決まっているヌーヴォーの解禁日ですが、今年は11月21日です。
「ボジョレー」と名乗ることのできるワインは、原産地呼称統制(AOC)によってローヌ県北部とソーヌ=エ=ロワール県で生産されているものだけと決められています。赤ワインであればガメイ、白ワインであればシャルドネを使用したものに限らますが、白ワインは全体の生産量のわずか1%にすぎません。この「ボジョレー」のうち、黒ブドウであるガメイ種を使用し、かつその年収穫されたブドウで造られるワインだけが「ボージョレ・ヌーボー」と呼ばれます。
もともと「ボージョレ・ヌーボー」の解禁日はその年のぶどうの出来映えを確認するための業界内でのイベントでしたが、今では世界銃のワインファンのためのイベントとして知られるようになりました。この11月の第3木曜日の解禁日ですが、かつては11月11日が解禁日でした。ボージョレ地区で最も早く収穫されたブドウからワインが完成する時期がいつもこの時期だったことと、縁起の良いとされていた聖マルティヌス(サン・マルタン)の日だったからです。11日に一番近い聖人の日として聖サン・タルベールの日だった15日になりました。そのうちにワインショップの定休日と解禁日が重なってしまうことへの問題が指摘され、この問題を解決すべくフランス政府が1984年にボージョレ・ヌーボーの解禁日は「毎年、11月の第3木曜日」として毎年変動する解禁日を設定したのです。
今年のボジョレー・ヌーボーですが、この夏ヨーロッパは熱波で気温が40度を超え、水不足にも陥る異常気象に見舞われました。さらに8月には雹が1日に数回降るなどの被害もあり、ひどい地域では例年の三割ほどしか収穫の見込みがない畑もあるといいます。
でも、ご安心を。幸運に収穫量は激減しましたが、ぶどうの成熟具合は申し分なく、質の高いぶどうができているようで、ボージョレー・ヌーヴォーの方もおいしく出来上がっているようです。
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