ヨーロッパ産のワインの関税引き下げへ 時期は日欧が調整

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日本とEUの経済連携協定(EPA)交渉で、日本政府がEU産の輸入ワインに対してかけている輸入関税を段階的に引き下げ、数年かけて撤廃する方向で調整に入ったそうです。

EPA交渉のなかで日本は、当初チーズとワインの輸入関税を段階的に引き下げることを条件に、日本がEUへ輸出している自動車にEUがかけている輸入関税10%を撤廃させようとしていましたが、開始時期などで交渉は難航。このため日本側はワインの市場開放をEUに譲歩する一方、国内の酪農家への影響が大きいチーズの関税(30%程度)の撤廃をなるべく引き延ばそうとしているようです。

ちなみに日本が海外のワインにかけている輸入関税は、
・通常:価格の15%もしくは1Lあたり125円
・チリ:価格の2.3%もしくは1Lあたり125円(19年4月で撤廃)
・EPAを結んでいないTPP加盟国:TPP発行後8年目で撤廃
となっています。

日本への輸入量トップとなったチリワインと、オーストラリアといったTPP加盟国のワインがともに関税撤廃となっているなら、EUが日本に関税撤廃を求めるのも当然。今後の交渉に注目したいですね。

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