伝説の巨匠ジャイエ氏最後の「ピノ・ノワールの王様」1000本に38億円

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フランスの伝説的なワイン醸造家の故アンリ・ジャイエ(Henri Jayer)氏が手掛けた最後のブルゴーニュワイン1000本超が競売に掛けられ、予想をはるかに上回る計3000万ユーロ(約38億円)で落札された。AFP通信が報道した。

最も高い価格で落札されたワインは1978年から2001年の間に醸造された「ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・クロパラントゥ・マグナムボトル」(1.5リットルのワイン保存用の大きなボトル)15本で一本当たり最低23万7000ユーロ(約3310万円)で最高40万6000ユーロ(約5192万円)で落札された。

パゲラワインの競売がジュネーブのあるレストランで進行した同日、競売に出品された1064本のワインはすべてこの2006年84歳で死亡したジャイエ氏が自分の個人ワイン貯蔵庫に保管していたもので、パゲラワインの競売は、当初の予想落札価格で1300万ユーロ(約166億6250万円)が予想されていた。

ジャイエ氏が残したワインは、ワイン愛好家の収集リストの最優先席を占めるほどワイン愛好家たちからたくさんのラブコールを受けてきた。 スイスのワイン評論家ジャック・ペランは投機目的のほかにも”ワイン巨匠の最後の遺品”を所有したいという収集家たちの心理が反映されたと指摘した。

パゲラワインの競売のエミリー・ジョセフ報道官は「6時間30分で行われた競売で1064本のワインが一つ残らずすべて売れた。 それも予想をはるかに上回る高い価格で落札された」と話した。

ワインを競売にかけているジャイエ氏の2人の娘リディとドミニク・ジャイエにはワインを競売に出した理由について「私たちは全部飲むことができないために買って飲めるワイン愛好家たちに提供することは当然だ」と説明した。

ジャイエ氏には1970年代から、世界的なブルゴーニュワイン醸造家として名を馳せ、彼が作ったワインは世界で最も高い価格で売れるワインの一つとして名を馳せた。

しかし、一部ではワインに、このように高価な価格を支払う必要があるのかという批判も提起されている。

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